
寿司と刺身に合わせるワイン
寿司に合うワインは、魚や薬味によってさまざま。このガイドで組み合わせのポイントを知り、好みの相性を見つけてみませんか。
アジアで出会う、魅力あるワイン
寿司、刺身、天ぷら、焼き魚。アジアの魚介料理には、繊細な風味と豊かな食感があります。一口ごとにバランスと爽やかさを添える、ワイン選びの基本と具体的な組み合わせを紹介します。

アジアの魚介料理には、世界でも特に洗練され、表情豊かな味わいがあります。刺身やクルードは素材の純粋な風味と食感を際立たせ、寿司は米の穏やかな甘味とうま味を加えます。天ぷらには軽い揚げ衣の歯触りが、カレーには辛さ、香り、ココナッツのコクがあります。こうした要素はそれぞれ、ワインの酸味、果実味、バランスの感じ方を変えます。
このガイドでは、日本、韓国、東南アジア、中国の魚介料理に通じる、分かりやすい相性の考え方を紹介します。寿司の食卓にも、海鮮鍋にも、辛いカレーにも。自然になじみ、爽やかに調和する一本を選ぶ助けになります。
ワイン選びは、いくつかの要素から考えられます。これらの感覚的な特徴によって、料理を引き立てるか、圧倒してしまうかが決まります。
料理にこれらの要素を見つけられれば、ワイン選びは自然で分かりやすくなります。
料理の例:刺身、握り寿司、クルード、カルパッチョ、韓国のフェ
生の魚介の魅力は繊細さです。澄んだ冷たい食感のなかでは、細かな違いまで感じられます。ワインにも切れ、明瞭さ、爽やかさが必要です。重さを足すより、素材の純粋さに響き合うことを目指します。
おすすめのスタイル
まっすぐな酸味、澄んだ果実味、かすかな塩味が、生の魚介が持つ自然な磯の風味に重なります。

料理の例:サーモン、トロ、ハマチ、サバ、アブラソコムツ
脂のある魚は口当たりが豊かで、うま味も強くなります。そのため、繊細な白身魚には強すぎるワインも選べます。穏やかなタンニンの軽い赤や、丸みのあるふくよかな白が美しく調和します。
おすすめのスタイル
魚のコクに見合う果実味とボディを持ちながら、爽やかに口の中を整えてくれます。

寿司には、酢、塩、ほのかな甘味で調えたシャリが加わります。酸味を和らげ、穏やかな丸みを添えるため、組み合わせの幅が広がります。華やかな香りや少しの甘味を持つワインが、寿司飯によくなじみます。
寿司におすすめのワイン
醤油やわさびを多めに使うなら、爽やかさが保たれるワインを選び、高アルコールのスタイルは避けましょう。
食材の例:醤油、味噌、ウナギのたれ、ウニ、イクラ、とびこ
うま味は、ワインとの相性で特に難しい要素です。果実味を弱め、苦味を高め、タンニンを乾いた感じにします。うま味豊かな食材には、豊かな酸味、生き生きした果実味、澄んだ余韻を持つワインが力を発揮します。
おすすめのスタイル

料理の例:エビや白身魚の天ぷら、イカ、野菜、魚介のフリッター
天ぷらには繊細な歯触りとほのかな甘味があります。揚げ油をすっきりさせつつ衣を覆い隠さない、明るい柑橘の風味と澄んだ味わいを備えた穏やかなワインが必要です。
ここで泡が本領を発揮します。揚げ物の油が口の中を覆うのに対し、スパークリングワインは自然に口中を整えます。一口ごとに油を流して爽やかさを取り戻し、次の一口へつなぎます。
おすすめのスタイル

料理の例:魚のカレー、ラクサ、チリクラブ、エビのサンバル、魚介のトムヤム
辛さはワインのアルコール感や乾いた感覚を強めます。ほのかな甘味と適度なアルコールがあれば、より滑らかで心地よい組み合わせになります。香り豊かな白は、東南アジアのさまざまなスパイスにも寄り添います。
おすすめのスタイル
ココナッツミルク入りのソースには、華やかな香りと柔らかな口当たりのワインが特によく合います。
料理の例:焼きサバ、タラの味噌漬け焼き、ホタテのソテー、イカの炭火焼き
魚介に燻した香り、キャラメル化した風味、焦げ目が加われば、ワインにも厚みを持たせられます。丸みのある白やミネラル感の際立つスタイルは、料理を圧倒せず、深い風味に応えます。
おすすめのスタイル
寿司の舟盛り、大きな盛り合わせ、おまかせを頼むと、味わいは一種類に収まりません。繊細な白身の刺身、脂の豊かなトロ、サクッとした天ぷら、辛いマヨネーズをのせた巻き寿司を行き来することもあります。生、脂、辛さ、揚げ物と異なる要素が重なり、食卓全体に一本を合わせるのは難しくなります。
ヒント:盛り合わせには、シャンパーニュなどの辛口スパークリングワインか、辛口ロゼが万能な選択肢です。繊細な刺身からスパイシーツナロール、天ぷらまで、ぶつからずに寄り添えるスタイルです。
アジアの魚介料理、特に生の食感や強いうま味を持つ料理には、合いにくいワインもあります。
アジアの魚介料理や生の料理になじむ、爽やかな白、香り豊かな品種、軽い赤を探してみましょう。ワインが爽やかさ、バランス、食感を引き立てれば、一皿ごとの表情と満足感が深まります。